朝でも夜でもない時間の隙間に
きみとふたり入り込んだ
アーケードのある商店街
今日は楽しいお祭りの日
メインストリートの両端には思い思いのブースが並び
大男たちがアーティストの指示に従って木を生けている
みんな個性的な黒い服に身を包み
楽しそうに作品を作っている
ぼくらふたりもつられて笑う
愉快な商店街を駆け抜けて
後ろからパトロール隊が追いかけて来る
ぼくらもうだめだと諦めたその時
最後の謎が解けたよ
出口のゲートまであと少し
きみだけに発行された通行パスを見て
ぼくは主人公じゃないことを知った
自分の夢なのにと静かに歯を食いしばったけど
すぐさま追手を引き受けて
きみに走れと心から叫べたぼくを誇るよ
ぼくはここできみは向こうへ
そうだまたきっといつかここで会おうね